忌中期間

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日本の忌中や喪中期間は、世界で通用しない!?

突然身内に不幸が襲い、大切な人が亡くなってしまいました!悲しみに暮れるより先に、葬儀だ告別式だお墓だ戒名だと、急にバタバタと行事が進行し、その後は遺産相続や遺品整理など、遺族は血縁関係が近ければ近いほど大変です。

 

それらの嵐を乗り越え、やっと落ち着いてから忌中や喪中に服す方が多いと思います。でも、この忌中期間・喪中期間って宗教によって違うってご存知でしたか?普段は無宗教ながら葬式の時だけ慌てて仏式で行う「葬式仏教徒」と揶揄されて久しい、日本人の宗教観。

 

せめて忌中期間や喪中期間くらいは自分の家の宗教スタイルできちんと喪に服してみませんか?

 

 

<忌中期間ってどのくらい?>

 

神道の場合、亡くなってから約50日後行われる「50日祭」と呼ばれる儀式をもって、亡くなった方の御霊が神様になると言われています。柏手もそれを機に音を鳴らさない忍び手から通常のものに変わり、忌中期間が終わります。

 

自分の親族と配偶者の親族によって、服喪の期間が分かれるようです。(地方によって多少の差があります)

 

1)自分の親族の場合

 

  父母・配偶者・子供=50日

 

  祖父母・孫・兄弟姉妹=30日

 

  曾祖父母・曾孫・甥・姪・叔父・叔母=10日

 

  その他の親族=3日

 

  特に親しい友人知人=2日

 

2)配偶者の親族の場合

 

  父母=30日

 

  祖父母・兄弟姉妹=10日

 

  曾祖父母・甥・姪・叔父・叔母=3日

 

  その他親戚=1日

 

 

仏教の場合、49日までの間、亡くなった方は閻魔大王の裁きを待っている期間とされ、まだ仏の世界に入れず人間界をさまよっていると言われています。そしてこの49日の法要を以て、閻魔大王から良い裁きを受け、仏の世界に入り、残された方は忌中期間が終了します。

 

キリスト教の場合、信者となった時に神と共にある者となる為、肉体の死は神と共にあることの1つの過程ですので、そもそも忌中期間や忌明けはありません。但し、故人を偲ぶ会などを開くようです。

 

イスラム教の場合、死は一時的な別れとし、神・アッラーの審判の日に復活すると信じられていますので、キリスト教同様、忌中期間や忌明けはないようです。

 

 

<喪中期間ってどのくらい?>

 

それでは、喪中期間はどうでしょう?キリスト教やイスラム教は上記忌中期間に記載した通り、忌中期間や喪中期間の概念はありません。

 

神道では、1年祭を以て御霊が「荒ぶる神」から「和み静まる神」となり、以後の故人の御霊は祖霊として祀られることになります。これを以て喪中明けとなります。

 

仏教(除く浄土真宗)では一般的には一周忌までの1年間を喪中期間としています。(浄土真宗では「喪」という慣習はないそうです)


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