忌中の年賀欠礼状の基本

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忌中や喪中の年賀欠状で恥をかいてはいませんか?

日本には、喪中(1年以内に身内を亡くした人)や忌中(仏教では49日、神道では50日以内に身内を亡くした人)の人からの年賀状、及び、喪中や忌中の人に対する年賀状は出さない、という風習があります。

 

喪中や忌中の人に対しては「寒中見舞い」や「お悔やみ状」という形で、新年が明けてから御挨拶はがきを出したり、「その年は相手にはがきは出さない」という選択肢があり、ある意味楽ではあります。

 

困るのが年賀欠礼状。忌中や喪中など、身内に不幸があった際しか出さない為、若い頃や親族が皆さん健康であれば全く縁がないはがきは、「いざその時」が来た時、非常に悩むもの。我流で適当にやったばかりに、とんだ赤っ恥になることも!

 

特に社会人は友人だけではなく、会社関係や取引先など、たった一度の失敗で一生「マナーも分からない無礼な人」とレッテルを貼られてしまうことも!そんな大惨事を避けるべく、大人のマナーとして、忌中や喪中の年賀欠礼状の基本について学んで行きましょう!

 

 

<忌中・喪中の年賀欠礼状って、そもそも何?>

 

年賀欠礼状とは、忌中や喪中など、身内に不幸があった期間、「新しい年を無事に迎えることが出来なかった」訳ですから、年賀状で新年の挨拶を遠慮することになります。その旨を知らせるはがきを「年賀欠礼状」といい、喪中はがきを出すことを言います。

 

年賀欠礼状は、人々が年賀状を書きだす12月中旬より前、つまり11月中旬から12月初旬までに届くように出します。あまり早く年賀欠礼状を出すと、先方がそのことを忘れて年賀状を出してしまう可能性がありますし、又、遅すぎると何も知らない先方が年賀状を出してしまう可能性があるので、要注意です。

 

又、年賀欠礼状を出す続柄の範囲は、一般的には2親等(両親・祖父母・兄弟姉妹)までの方が亡くなった場合に出すことが多いようです。ただ、内縁や血のつながりがなくても一緒に暮らした方など、様々な事情もありますので、亡くなった方への自分の思いで決めても良いと思います。気持ちの問題ですからね。

 

 

<忌中・喪中の年賀欠礼状の書き方>

 

忌中・喪中の年賀欠礼状の書き方に関する厳密な決まりはありませんが、いきなり「身内の者が他界しました」だけですと、年賀欠礼状を貰った方もびっくりしてしまいます。それでは具体的な書き方を見て行きましょう。

 

 

1)まず最初に、忌中・喪中の「年賀欠礼の旨を伝える」文章を入れましょう。具体的には以下の通り

 

  @喪中につき年末年始のご挨拶はご遠慮申し上げます。

 

  A亡き○○○○の喪中につき、年頭のご挨拶を失礼させていただきます。

 

  B年頭のご挨拶を申し上げるべきところ、喪中につき失礼させていただきます。

 

   注)「年賀」の文字の代わりに「年始」や「年頭」としましょう。(忌中・喪中でおめでたくないですからね)

 

 

2)次に、誰がいつ、何歳で亡くなったのか、そして年賀欠礼上を差し出す人との続柄は何か、更にお付き合いのお礼と今後のお付き合いのお願いを記載します。

 

  @父○○が○月○日に○○歳で永眠いたしました。ここに平素のご芳情を感謝いたしますとともに、皆様に良い年が訪れますようお祈り申し上げます。

 

  A今年○月、父○○が永眠いたしました。尚本年中は何かとお世話になり暑く御礼申し上げます。明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。

 

  B亡き父○○が○月○日に○○歳で永眠いたしました。ここに本年中に賜りましたご厚情に感謝いたしますと共に来年も宜しくお願い申し上げます。

 

   注)「拝啓」や「敬具」などの結語は不要です。

 

<忌中・喪中に間違って年賀状が届いてしまったら?>

 

亡くなった方宛や、忌中・喪中の方に事情を知らない方から年賀状が届いてしまった場合は、忌中や喪中であったことを伝える返信を出します。

 

返信はすぐではなく、松の内(1月7日)が明けてから、「故人が亡くなったことのお知らせが届かなかった」ことへのお詫びを兼ねて、寒中見舞いを出します。

 

この時も「年賀」ではなく「年始」や「新年」などの言葉を使います。

 

 

<義父・義母が亡くなった場合の差出人はどうしたらいいの?>

 

基本的に義父・義母が亡くなった際、夫婦連名で出す場合は、夫から見た続柄を書くことが多いようです。そして亡くなった方のお名前は苗字も含めたフルネームで記載しましょう。

 

ただ、最近では、「義父」・「義母」などとすることで、他人行儀な印象を与えてしまうことから、夫婦どちらの両親にも「父」・「母」とだけ書き、フルネームで記載することも多いようです。

 


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